親が亡くなった後、あるいは施設に入った後に残る「実家」。空き家のまま放置すると、固定資産税が最大6倍になったり、特定空家に指定されたりと、思わぬ負担やトラブルにつながります。一方で、片付け・売却・活用には手順とコツがあり、知っておくだけで損を防げます。この記事では、実家の片付けから売却・空き家対策までを、はじめての方向けにやさしく解説します。
実家をどうするか、ずっと先送りにしていて…。誰も住まない家を持ち続けるのも不安だし、何から考えればいいの?
空き家は「持っているだけ」でも税金や管理の負担がかかるんだ。だからこそ早めの判断が大切。まずは「売る・貸す・解体する」のどれが合うかを考えて、売るなら複数社の査定で相場を知るのが第一歩だよ。
空き家を放置する3つのリスク
① 固定資産税が最大6倍に
「特定空家」や「管理不全空家」に指定されると、住宅用地の特例が外れ、固定資産税が最大6倍になることがあります。放置するほど負担が増す仕組みです。
② 老朽化による近隣トラブル・賠償
倒壊や屋根・外壁の落下、雑草・害虫、不法投棄などで近隣に迷惑をかけ、損害賠償を求められるリスクもあります。
③ 資産価値の下落
建物は時間とともに傷み、価値が下がります。売るなら「早いほど高く売れる」のが基本です。
持っているだけで税金が増えるなんて…。やっぱり早めに動いたほうがいいのね。
そうなんだ。「とりあえず置いておこう」が一番もったいない。まずは現状を把握して、方向性だけでも決めておくと安心にゃ。
実家を相続したら、まずやること
① 相続登記(名義変更)— 2024年から義務化
2024年4月から相続登記が義務化され、相続を知った日から3年以内の登記が必要です(怠ると過料の可能性)。まずは名義を確定させましょう。司法書士に依頼するのが確実です。
② 相続人・遺産分割の確認
誰が実家を相続するのか、相続人全員で協議(遺産分割協議)して決めます。共有のままにすると後で売却しづらくなるため注意。
③ 残置物(家財)の片付け
売却・解体の前に家財の片付けが必要です。量が多ければ生前整理・遺品整理の業者に相見積もりを。
実家の3つの選択肢:売る・貸す・解体する
| 選択肢 | 向いているケース | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 売却 | 住む予定がなく現金化したい | 管理から解放・まとまった資金 | 相場の見極めが必要 |
| 賃貸活用 | 立地が良く需要がある | 家賃収入・資産を残せる | 修繕費・空室・管理の手間 |
| 解体して更地売却/活用 | 建物が老朽化・買い手がつきにくい | 土地が売りやすくなる | 解体費(木造で約100〜200万円)・税負担増の可能性 |
多くの場合、住む予定がなければ売却が管理負担もなく現実的です。建物が古い場合は「古家付き土地」として売る方法もあり、必ずしも解体は必要ありません。
実家を売るときの流れと「一括査定」の活用
ステップ1:相場を知る(複数社の査定)
まずは複数の不動産会社に査定を依頼して相場を把握。1社だけだと高い・安いの判断ができません。不動産一括査定サービスを使えば、一度の入力で複数社の査定を比較でき、地域に強い会社も見つかります。
ステップ2:信頼できる会社・媒介契約を選ぶ
査定額だけでなく、対応・販売戦略・地域実績で選びます。専任・一般などの媒介契約の違いも確認を。
ステップ3:販売活動〜売買契約〜引き渡し
内覧対応や価格交渉を経て契約・引き渡し。残置物の撤去時期も段取りしておきましょう。
💡 売却で損をしないコツは「複数社の査定を比較する」こと。一括査定サービスを使えば、自宅から無料で複数の不動産会社の査定額・対応をまとめて比較できます。査定額が会社によって数百万円違うことも珍しくないため、必ず2〜3社以上で比べましょう。
知っておきたい税金の特例
実家(相続した居住用の家屋・土地)を売却する際、一定の要件を満たすと譲渡所得から最大3,000万円を控除できる特例(被相続人の居住用財産=空き家を売ったときの特例)が使える場合があります。要件が細かく、適用には期限もあるため、売却前に税理士や不動産会社に必ず確認しましょう。このほか相続土地国庫帰属制度など、手放すための制度も整備されています。
税金の特例で数千万円も控除できることがあるのね。これは事前に専門家に相談しないと損しちゃう。
その通りにゃ。税金は要件と期限が命。「売ってから知った」では遅いこともあるから、動き出す前に専門家に一度相談するのがおすすめだよ。
よくある質問
Q. 売れない田舎の実家はどうすれば?
古家付き土地としての売却、自治体の「空き家バンク」への登録、相続土地国庫帰属制度の利用などが選択肢。まずは複数社・自治体に相談を。
Q. 兄弟で共有しているとどうなる?
売却には共有者全員の同意が必要です。早めに方針を話し合い、必要なら専門家に間に入ってもらいましょう。
Q. 片付けと売却、どちらが先?
査定は家財がある状態でも可能です。まず査定で相場と方針を決め、契約・引き渡しに合わせて片付けを進めるのが効率的です。
まとめ|「早めの判断」と「複数社比較」がカギ
実家・空き家は、放置するほど税金・管理・資産価値の面で不利になります。相続したらまず相続登記、そして「売る・貸す・解体する」の方向性を決め、売るなら一括査定で複数社を比較。税金の特例は事前に専門家へ確認を。早めに動くことが、ご家族の負担とお金の両方を守る最善の備えです。
まずは相続登記を済ませて、一括査定で相場を知るところから始める。税金の特例も、動く前に専門家に相談するね。
完璧な進め方にゃ。実家を整えることは、ご両親が遺してくれたものを大切に次へつなぐこと。あせらず、でも先送りにせず、一歩ずつ進めていこうね。











