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ふくさん、実家の母宛てに「帯状疱疹ワクチン」の封筒が届いていたんです。母は今年度で70歳になります。これって受けたほうがいいんでしょうか。
ホー、それは定期接種の案内だね。2025年度から、65歳の人などへの帯状疱疹ワクチンが、予防接種法にもとづく定期接種になったんだ。
65歳だけじゃないんですか? それに、ワクチンが2種類あって、値段も回数も違うと聞いて、よく分からなくて……。
今は5年間の経過措置で、70歳や75歳などの節目の年の人も対象なんだ。厚生労働省の情報をもとに、対象年齢、2つのワクチンの違い、費用、家族ができる手伝いを順番に見ていこう。
帯状疱疹は、体の左右どちらかに、帯のように痛みをともなう水ぶくれが出る病気です。皮膚が治ったあとも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」という合併症があり、日常生活に支障が出ることもあります。厚生労働省は、帯状疱疹は70歳代で発症する人が最も多いとしています。
この帯状疱疹を予防するワクチンが、2025年度から定期接種になりました。対象の年齢になると、住民票のある市区町村から予診票などの案内が届き、公費の助成を受けて接種できます。ただし、対象になるのは決まった年度だけで、その年度を過ぎると全額自己負担になる自治体もあります。
この記事では、厚生労働省の「帯状疱疹ワクチン」のページ、厚労省のリーフレットと説明書、東京都の江東区・中央区・世田谷区の公式ページをもとに、2026年度(令和8年度)の対象者、2種類のワクチンの違い、費用の例、医師に相談したい人、そして離れて暮らす家族ができる手伝いをまとめます。
※2026年11月8日時点で、厚生労働省と各区の公式ページで確認した内容です。費用や期間、取り扱うワクチンは自治体や医療機関によって違います。この記事は一般的な情報で、医療上の判断の代わりにはなりません。接種するかどうか、どちらのワクチンにするかは、かかりつけ医と相談し、お住まいの市区町村の案内を確かめてください。
📌 この記事の結論
- 帯状疱疹ワクチンは2025年度から定期接種。2026年度の対象は、年度内に65歳になる人と、経過措置で70・75・80・85・90・95・100歳になる人(厚生労働省)
- 100歳以上の全員が対象だったのは2025年度だけ。経過措置は2029年度までの5年間
- ワクチンは2種類で、どちらか1種類。生ワクチンは皮下に1回、組換えワクチン(シングリックス)は筋肉内に2か月以上あけて2回
- 予防効果は、生ワクチンが接種後1年で6割程度・5年で4割程度、組換えワクチンが1年で9割以上・5年で9割程度・10年で7割程度(厚労省)
- 病気や治療で免疫が低下している人は生ワクチンを受けられません。血液をサラサラにする薬(抗凝固療法)の人は組換えワクチンに注意。医師に相談を
- 自己負担は自治体ごとに違う。例:江東区は生4,000円、組換え1回11,000円×2回。中央区は生4,000円、組換え1回10,000円(令和8年度)
- 組換えワクチンを年度内に2回終えるには、1回目を1月31日までにと案内する区も(江東区・中央区・世田谷区)。早めの予約が安心
帯状疱疹とは|70歳代で発症する人が最も多い
まず、帯状疱疹がどんな病気かを、厚生労働省の説明で確かめておきましょう。
- 子どものころなどに水ぼうそう(水痘)にかかったとき、体の中に水痘帯状疱疹ウイルスが潜んだままになる
- そのウイルスが再び活動を始める(再活性化)ことで起こる
- 神経に沿って、典型的には体の左右どちらかに帯状に、ときに痛みをともなう水ぶくれが出る
- 合併症の一つに、皮膚の症状が治ったあとも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」があり、日常生活に支障をきたすこともある
- 70歳代で発症する人が最も多い
厚労省は、帯状疱疹ワクチンによって帯状疱疹やその合併症を予防できるとしています。なお、過去に水ぼうそうや帯状疱疹にかかったことがある人も、定期接種の対象です(厚労省Q&A)。「前に帯状疱疹になったから、もう要らない」と思い込まず、案内が届いたら一度目を通してみましょう。
母は「昔、帯状疱疹になったことがあるから大丈夫」と言っていました。
かかったことがある人も対象になる、と厚労省は書いているよ。受けるかどうかは、かかりつけ医と相談して決めるといいね。
2026年度(令和8年度)の対象者|親は今年度の対象?
厚生労働省によると、帯状疱疹ワクチンの定期接種の対象は次のとおりです。
✅ 定期接種の対象者(厚生労働省)
- 65歳を迎える方(年度内に65歳になる人)
- 60〜64歳で、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方
- 2025年度から2029年度までの5年間の経過措置として、その年度内に70・75・80・85・90・95・100歳になる方
- 100歳以上の方については、2025年度に限り全員対象
つまり、2026年度(2026年4月1日〜2027年3月31日)に定期接種の対象になるのは、この年度内に65・70・75・80・85・90・95・100歳になる人です。江東区や中央区の令和8年度のページでも、対象者は同じように案内されています。2025年度だけの特例だった「100歳以上の全員」は、2026年度は対象ではありません。
| 2026年度内に迎える年齢 | 定期接種の対象 | メモ |
|---|---|---|
| 65歳 | 対象 | 本来の定期接種の年齢 |
| 70・75・80・85・90・95歳 | 対象 | 経過措置(2029年度まで) |
| 100歳 | 対象 | 経過措置。100歳以上の全員は2025年度のみ |
| 上記以外(66歳、72歳など) | 対象外 | 経過措置の節目の年を待つか、任意接種 |
| 60〜64歳 | 一部対象 | HIVによる免疫機能障害で日常生活がほとんど不可能な人 |
※厚生労働省「帯状疱疹ワクチン」のページをもとに作成。60〜64歳の対象者は、別途申請が必要な区もあります(江東区)。
対象になるのは「生涯一度かぎり」
江東区は、定期接種の対象となるのは生涯一度かぎりで、5年ごとに対象になるわけではないと案内しています。たとえば2026年度に70歳になる親は、この年度が定期接種で受けられる機会です。厚労省のリーフレットも、「対象者は年度によって異なります。接種の機会を逃さないようにご注意ください」と呼びかけています。
また、世田谷区は、対象の人は誕生日を待たず、2026年4月1日から接種できるとしています。このように「誕生日が来てから」と待たなくてよい自治体もあるので、届いた案内を確かめてみましょう。
受けるかどうかは本人が決める
中央区は、接種を受けることの努力義務はなく、本人が希望する場合に限り接種を行うと案内しています。家族が「受けなきゃだめ」と決めるのではなく、親本人の考えと、かかりつけ医の意見をふまえて決めることが大切です。
母は今年度70歳なので、ちょうど対象なんですね。来年に回すと、定期接種ではなくなってしまうかもしれないんだ。
そうなんだ。江東区のように「生涯一度かぎり」と書いている区もあるから、今年度のうちに考えておきたいね。
2種類のワクチンの違い|生ワクチンと組換えワクチン(シングリックス)
帯状疱疹ワクチンには生ワクチンと組換えワクチンの2種類があり、どちらか1種類を接種します。厚労省の説明書では、生ワクチンは阪大微研の「乾燥弱毒生水痘ワクチン『ビケン』」、組換えワクチンはGSK社の「シングリックス」と紹介されています。自治体の案内では、組換えワクチンを「不活化ワクチン」と呼んでいることもあります。
| 生ワクチン(ビケン) | 組換えワクチン(シングリックス) | |
|---|---|---|
| 接種回数 | 1回 | 2回 |
| 接種方法 | 皮下に接種 | 筋肉内に接種 |
| 接種の間隔 | ―(1回のみ) | 2か月以上あけて2回。医師が早期の接種が必要と判断した場合は1か月まで短縮可 |
| 免疫が低下している人 | 接種できない | 免疫の状態に関わらず接種可能 |
| 帯状疱疹の予防効果(1年) | 6割程度 | 9割以上 |
| 帯状疱疹の予防効果(5年) | 4割程度 | 9割程度 |
| 帯状疱疹の予防効果(10年) | ― | 7割程度 |
| 帯状疱疹後神経痛への効果(3年) | 6割程度 | 9割以上 |
| 特に注意が必要な人 | 輸血・ガンマグロブリン注射の後は3か月以上、大量ガンマグロブリン療法の後は6か月以上あける | 血小板減少症や凝固障害のある人、抗凝固療法を受けている人 |
| 自己負担の例(江東区) | 4,000円×1回 | 11,000円×2回 |
※厚生労働省「帯状疱疹ワクチン」のページ・説明書(2025年11月作成)、江東区の令和8年度のページをもとに作成。予防効果の数字は厚労省の表記のままです。
予防効果と持続期間(厚生労働省)
厚労省は、どちらのワクチンも、帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められているとしています。そのうえで、帯状疱疹に対する予防効果を次のように示しています。
| 接種後の経過 | 生ワクチン | 組換えワクチン |
|---|---|---|
| 接種後1年時点 | 6割程度の予防効果 | 9割以上の予防効果 |
| 接種後5年時点 | 4割程度の予防効果 | 9割程度の予防効果 |
| 接種後10年時点 | ― | 7割程度の予防効果 |
※出典:厚生労働省「帯状疱疹ワクチン」。合併症の帯状疱疹後神経痛に対する効果は、接種後3年時点で生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています。
どちらを選ぶ? 決めるのは医師と相談してから
厚労省は、2つのワクチンは接種回数や接種方法、スケジュール、接種条件、効果とその持続期間、副反応などの特徴が違うとし、医師とも相談のうえで、接種するワクチンを検討するよう案内しています。また、自治体や医療機関によって取り扱うワクチンが違う場合があるとも書いています。
家族として整理しておくとよいのは、次のような点です。
- 通院の回数:生ワクチンは1回、組換えワクチンは2か月以上あけて2回。2回の通院や付き添いができるか
- 持病や治療:病気や治療で免疫が低下している場合、生ワクチンは受けられない。血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合は、組換えワクチンに注意が必要
- 効果と持続期間:上の表の数字(厚労省)
- 費用:自治体ごとに違う。江東区の例では、生ワクチン4,000円、組換えワクチンは2回で合計22,000円
- 副反応:次の章の表を参考に
どちらが「正解」ということではありません。親の体の状態や通院のしやすさを、かかりつけ医に伝えたうえで選びましょう。
江東区と中央区は、2種類の異なるワクチンを組み合わせる「交互接種」はできないと案内しています。最初に選んだワクチンで最後まで受ける、と覚えておきましょう。
組換えワクチンのほうが効果の数字は高いけれど、2回通う必要があって、費用も高いんですね。
そう。それに、持病や飲んでいる薬によって受けられるワクチンが変わることもある。数字だけで決めずに、かかりつけ医に相談するのがいちばんだよ。
副反応|厚生労働省が示す主な症状
ワクチンを接種したあと、次のような副反応がみられることがあります。厚労省が各社の添付文書をもとに作成した表です(*は注射した部位の症状)。
| 発現割合 | 生ワクチン | 組換えワクチン |
|---|---|---|
| 70%以上 | ― | 疼痛(痛み)* |
| 30%以上 | 発赤(赤み)* | 発赤*、筋肉痛、疲労 |
| 10%以上 | そう痒感(かゆみ)*、熱感*、腫脹(はれ)*、疼痛*、硬結(しこり)* | 頭痛、腫脹*、悪寒、発熱、胃腸症状 |
| 1%以上 | 発疹、倦怠感 | そう痒感*、倦怠感、その他の疼痛 |
※出典:厚生労働省「帯状疱疹ワクチン」(各社の添付文書より厚生労働省において作成)。かっこ内は編集部による言いかえです。
また、頻度は不明ですが、生ワクチンではアナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、組換えワクチンではショック、アナフィラキシー、ギラン・バレー症候群がみられることがある、とされています。
組換えワクチンでは、注射した所の痛みが70%以上、筋肉痛や疲労が30%以上と示されています。接種した日や翌日に、親が一人で予定を詰め込まないよう、家族も気にかけておくと安心です。
接種したあとの過ごし方
📝 接種後の注意(厚労省の説明書・中央区)
- 接種後30分程度は安静に。体調に異常を感じたら、すみやかに医師へ連絡(厚労省)
- 注射した所は清潔に。接種当日の入浴は問題なし(厚労省)。接種部位はこすらない(中央区)
- 当日の激しい運動は控える(厚労省)。大量の飲酒も避ける(中央区)
- 組換え(シングリックス)は接種後1週間、生(ビケン)は接種後4週間、副反応が出ていないかよく観察(中央区)
- 気になる症状が出たら、接種した医療機関に問い合わせ(厚労省)
受けられない人・医師に相談したい人
厚労省は、接種を受けられない人と、接種にあたって注意が必要な人を次のように示しています。親に当てはまるものがないか、予診票を書く前に確かめておきましょう。
⛔ 接種を受けられない人(厚生労働省)
- このワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある人
- その他、予防接種を行うことが不適当な状態にあると医師が判断する人
- 発熱している、重い急性の病気にかかっている(治ってから受ける)
- 生ワクチンを希望する場合:病気や治療によって免疫が低下している人は接種できない
⚠️ あらかじめ医師に相談したい人(厚生労働省)
- 心臓・血管、腎臓、肝臓、血液などの病気(基礎疾患)がある人
- これまでに予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった人
- けいれんを起こしたことがある人
- 免疫不全と診断されている人、近親者に先天性免疫不全症の人がいる人
- ワクチンの成分にアレルギーを起こすおそれのある人
- 生ワクチン希望で、輸血やガンマグロブリンの注射を受けた人(治療後3か月以上、大量ガンマグロブリン療法は6か月以上あける)
- 組換えワクチン希望で、血小板減少症や凝固障害のある人、抗凝固療法を受けている人
「免疫が低下している」「抗凝固療法」は、本人がはっきり分かっていないこともあります。がんの治療中、ステロイドなど免疫に関わる薬を使っている、血液をサラサラにする薬を飲んでいる、といった場合は、自己判断せず、主治医やかかりつけ医に「帯状疱疹ワクチンを受けても大丈夫か、どちらのワクチンがよいか」を聞いてみましょう。中央区のページでも、生ワクチン(ビケン)は、免疫機能に異常のある病気の人や、免疫抑制をきたす治療を受けている人は受けられないと案内されています。
受診のときはお薬手帳を持っていくと、飲んでいる薬を医師に正確に伝えられます。
母は血圧の薬のほかに、血液をサラサラにする薬も飲んでいたはず……。
それは大事な情報だね。予約の前に、かかりつけ医に「帯状疱疹ワクチンを考えている」と伝えて、お薬手帳を見せながら相談しよう。
費用はいくら?|自己負担は自治体ごとに違う(区の例)
厚労省は、定期接種は住民票のある市町村(特別区を含む)で実施され、自治体によって実施期間や費用は異なるとしています。ここでは例として、東京都の2つの区の令和8年度(2026年度)の自己負担額を紹介します。
| 区(令和8年度) | 生ワクチン(ビケン) | 組換え(不活化)ワクチン(シングリックス) | 無料になる人 |
|---|---|---|---|
| 江東区 | 4,000円×1回 | 11,000円×2回 | 生活保護受給者・中国残留邦人等支援給付者 |
| 中央区 | 4,000円 | 10,000円(接種1回当たり) | 生活保護を受けている人・中国残留邦人等支援給付を受けている人 |
※江東区(更新日2026年10月15日)、中央区(掲載日2026年10月1日)の公式ページより。2026年11月8日時点の確認です。ほかの自治体では金額が違います。
同じ東京23区の中でも、組換えワクチンの1回あたりの自己負担が10,000円と11,000円で違っています。親が住んでいる市区町村の金額は、届いた案内や自治体のホームページで確かめてください。
費用で損をしないための注意点
⚠️ 全額自己負担になりやすいケース(区の案内より)
- 対象の年度を過ぎてから接種した(江東区:令和7年度対象者の助成は令和8年3月31日で終了。不活化の2回目も対象外)
- 区の予診票を使わずに接種した(江東区:償還払いはできない)
- 実施医療機関・指定医療機関以外で接種した(江東区:費用の還付はできない)
- 東京23区外の医療機関で接種した(中央区:高齢者の定期接種は、依頼書があっても全額自己負担)
- 組換えワクチンを1か月未満の間隔で接種した(江東区:助成の対象外)
中央区では、定期接種化にともない、令和5年4月から行っていた任意接種の費用助成は令和8年3月31日で終了しました。江東区のページでも、任意接種の助成は受付終了となっています。対象年齢以外の人の助成の有無も、自治体によって違うので確かめましょう。
組換えワクチンは「1回目を1月31日までに」
2026年度の定期接種の期間は、江東区・中央区・世田谷区とも2027年3月31日までです。組換えワクチンは2回目まで2か月以上あける必要があるため、3区とも1回目を2027年1月31日までに受けるよう案内しています(江東区は「遅くとも令和9年1月中に1回目」)。世田谷区は、1月31日を過ぎると2回目は定期接種の対象外になるとしています。
この記事を書いている2026年11月時点では、まだ間に合います。ただ、世田谷区は、年末年始は郵便の混雑などで書類の発送や到着が遅れる場合があると案内しています。予診票の再発行が必要な場合も含めて、組換えワクチンを考えているなら、早めに医療機関へ相談しておきましょう。
受け方の流れ|予診票が届いてから接種まで
区の案内をもとに、一般的な流れをまとめます。細かい手順は自治体ごとに違うので、届いた案内を必ず確かめてください。
- 予診票(接種券)が届く:江東区は黄色い封筒で発送、中央区は令和8年3月末、世田谷区は令和8年3月25日に一斉発送しています。見当たらないときは再発行(再交付)を申し込めます。
- かかりつけ医に相談し、ワクチンを選ぶ:持病や飲んでいる薬を伝え、生ワクチンか組換えワクチンかを決めます。
- 実施医療機関を探して予約する:自治体の医療機関名簿で確認します。世田谷区は、予約前に接種日、ワクチンの在庫、予約の要否、当日の持ち物、キャンセル料を医療機関に確かめるよう案内しています。東京23区では、ほかの区の実施医療機関でも、住んでいる区の予診票で接種できます(江東区・中央区・世田谷区)。
- 予診票を記入する:中央区は、事前に必要項目を記入して持参するよう案内しています。
- 当日、予診票と保険証を持って接種:中央区の持ち物は、予診票と保険証(マイナ保険証・資格確認書)。江東区では自己負担金を医療機関で支払います。
- 接種後30分は安静、記録を保管:組換えワクチンの場合は、2回目の予約も忘れずに。
母の予診票、どこにしまったか分からないと言っていました……。
それなら、まず再発行だね。江東区や中央区、世田谷区では、電話や窓口、オンラインなどで申し込めると案内しているよ。親の住む市区町村の窓口に聞いてみよう。
離れて暮らす家族ができること
帯状疱疹ワクチンは、親本人が受けるかどうかを決めるものです。そのうえで、家族は「手続きと予定の手伝い」をすると、親の負担がぐっと減ります。
👪 家族ができる手伝いチェックリスト
- 親が今年度の対象年齢(65・70・75・80・85・90・95・100歳)かを確かめる
- 予診票が届いているか、どこに保管してあるかを聞く。なければ再発行を申し込む
- 自治体の自己負担額と期限(年度末)を一緒に確認する
- かかりつけ医に相談するとき、お薬手帳を持っていくよう声をかける
- 予診票の記入を手伝う(持病・飲んでいる薬・過去のアレルギー・以前の予防接種など)
- 医療機関への予約を代わりに入れる。在庫・持ち物・キャンセル料も確認
- 組換えワクチンなら、2回目の日程(2か月以上あける・1月31日までに1回目)をカレンダーに書く
- 接種当日の付き添いや送迎、翌日の体調確認の電話
- 接種記録(接種済証や予診票の控えなど)を、お薬手帳と一緒に保管しておく
予診票の記入は「お薬手帳」を見ながら
予診票では、体調や持病、飲んでいる薬などを聞かれます。厚労省が「注意が必要」としている基礎疾患、免疫の低下、抗凝固療法、過去の予防接種でのアレルギー症状などは、親の記憶だけだとあいまいになりがちです。お薬手帳や診察券を手元に置いて、一緒に確かめながら書くと安心です。
接種の記録は、あとで必ず役に立つ
厚労省は、過去に帯状疱疹ワクチンを受けたことがある人が定期接種の対象になるかは、自身の接種記録とともに市町村に問い合わせるよう案内しています。いつ、どちらのワクチンを、何回受けたかを残しておくことは、今後の相談や、組換えワクチンの2回目の管理にも役立ちます。
ほかの予防接種(インフルエンザ、肺炎球菌など)の記録とまとめて管理するなら、高齢の親の予防接種完全ガイドも参考にしてください。
通院の付き添いが難しいとき
遠方に住んでいて付き添えない場合は、近くに住むきょうだいや親族と分担したり、介護保険外サービス(自費)で通院付き添いを頼んだりする方法もあります。介護保険を利用している親なら、ケアマネジャーに相談してみるのもよいでしょう。
ほかのワクチンとの同時接種・過去に受けた人
インフルエンザや肺炎球菌ワクチンと同時に受けられる?
厚労省の説明書では、どちらの帯状疱疹ワクチンも、医師が特に必要と認めた場合に、インフルエンザワクチン、新型コロナワクチン、高齢者肺炎球菌ワクチンなどと同時接種が可能とされています。ただし、生ワクチンは、ほかの生ワクチンと27日以上の間隔をあけて接種します。
秋冬は、インフルエンザや新型コロナのワクチンの時期と重なります。通院の回数を減らしたい場合も、同時に受けてよいかは医師に相談してください。インフルエンザ・肺炎球菌ワクチンについては高齢の親のインフルエンザ・肺炎球菌ワクチンガイドで詳しくまとめています。
すでに任意で接種した人は?
厚労省は、過去に帯状疱疹ワクチンを受けたことがある人は、接種記録とともにお住まいの市町村に問い合わせるよう案内しています。区の扱いの例は次のとおりです。
- 江東区:自費・公費に関わらず、任意接種で接種を完了している人は定期接種の対象外。一部の接種を任意で済ませた場合は、残りの接種を定期接種として扱う
- 中央区:シングリックスで1回目を受けている場合は、残りの1回のみ定期接種として扱う。過去に接種が完了している人は原則対象外(医師が必要と認める場合は対象になることもあり、保健所に連絡)
長く療養していて受けられなかった場合
厚労省は、対象の年齢のときに、長期にわたり療養が必要な病気にかかっていたために定期接種を受けられなかったと認められた場合、長期療養特例として定期接種を受けられるとしています(接種可能となった日から1年以内)。該当するかは医学的な判断が必要なので、市町村に問い合わせてください。
もしも健康被害が起きたら
定期接種による健康被害と厚生労働大臣が認定した場合は、予防接種健康被害救済制度の対象になります。申し込むときは、接種したときに住民票を登録していた市町村に相談します。分からないことは、厚労省の感染症・予防接種相談窓口(0120-995-956、午前9時〜午後5時、土日祝日・年末年始を除く)にも問い合わせできます。
よくある質問
2026年度に帯状疱疹ワクチンの定期接種を受けられるのは何歳ですか?
厚生労働省によると、年度内に65歳になる人と、2025年度から2029年度までの経過措置として、その年度内に70・75・80・85・90・95・100歳になる人です。60〜64歳でHIVによる免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な人も対象です。100歳以上の全員が対象だったのは2025年度だけです。
生ワクチンと組換えワクチン(シングリックス)は、どちらがいいですか?
厚労省は、2つのワクチンは接種回数、方法、条件、効果と持続期間、副反応などが違うため、医師とも相談のうえで検討するよう案内しています。生ワクチンは1回、組換えワクチンは2か月以上あけて2回です。病気や治療で免疫が低下している人は生ワクチンを受けられません。自治体や医療機関によって取り扱うワクチンが違うこともあります。
費用はいくらかかりますか?
自治体によって違います。例えば令和8年度の江東区は、生ワクチン4,000円×1回、組換え(不活化)ワクチン11,000円×2回、中央区は生ワクチン4,000円、組換えワクチン1回10,000円です。どちらの区も、生活保護を受けている人などは無料です。お住まいの市区町村の案内で確かめてください。
昔、帯状疱疹になったことがあります。対象になりますか?
厚労省は、水痘(水ぼうそう)や帯状疱疹にかかったことのある人でも、ワクチンの種類にかかわらず定期接種の対象になるとしています。
対象の年度に受けなかったら、5年後にまた受けられますか?
江東区は、定期接種の対象となるのは生涯一度かぎりで、5年ごとに対象になるわけではないと案内しています。対象の年度を過ぎて接種すると全額自己負担になる例もあります(江東区)。長く療養していて受けられなかった場合は、長期療養特例について市町村に問い合わせてください。
インフルエンザワクチンと同じ日に受けられますか?
厚労省の説明書では、医師が特に必要と認めた場合に、インフルエンザワクチンや新型コロナワクチン、高齢者肺炎球菌ワクチンなどと同時接種が可能とされています。生ワクチンは、ほかの生ワクチンと27日以上あける必要があります。接種する医師に相談してください。
まず母と一緒に予診票を探して、かかりつけ医にお薬手帳を見せて相談してみます。組換えワクチンにするなら、1月31日までに1回目ですね。
いい段取りだね。どちらのワクチンにするかは医師と相談して、親が納得して決めることが大切。予約や記録の管理は、家族がそっと手伝ってあげよう。
まとめ|対象の年度を逃さず、医師と相談して選ぶ
帯状疱疹ワクチンは2025年度から定期接種になりました。2026年度の対象は、年度内に65歳になる人と、経過措置で70・75・80・85・90・95・100歳になる人です。区によっては「生涯一度かぎり」と案内しているので、親が対象の年度なら、今年度のうちに考えておきましょう。
ワクチンは、皮下に1回の生ワクチン(ビケン)と、筋肉内に2か月以上あけて2回の組換えワクチン(シングリックス)の2種類です。予防効果は、生ワクチンが接種後1年で6割程度・5年で4割程度、組換えワクチンが1年で9割以上・5年で9割程度・10年で7割程度と、厚労省は示しています。免疫が低下している人は生ワクチンを受けられず、抗凝固療法中の人は組換えワクチンに注意が必要です。
自己負担は自治体ごとに違い、令和8年度の例では江東区が生4,000円・組換え11,000円×2回、中央区が生4,000円・組換え1回10,000円です。家族は、予診票の確認と記入、予約、2回目の日程管理、接種記録の保管で支えることができます。
この記事は一般的な情報です。接種するかどうか、どちらのワクチンが合うかは、必ずかかりつけ医に相談し、費用や期間はお住まいの市区町村の案内で確かめてください。



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